統計検定2級、合格に向けての戦略
はじめまして!
自己紹介もなく記事を投稿するのもどうかと思ったのですが、昨日統計検定2級を受験し無事合格したため、熱が冷めないうちに(笑)反省等を記録しようかと思います。
自身も受験にあたって多くのブログを参考にしたため、このブログもこれから受験を検討している方の助けになれると嬉しいです!
基本情報
まずは僕自身や試験自体の情報を整理して行きます。
About me
・私立文系を卒業、現国公立医大生
・センター試験レベルのデータ分析は再受験時に学習済(ヒストグラム、分散、相関係数など)
・数学は苦手
About 統計検定2級
・大学基礎課程(1・2年)の「統計学基礎」が範囲。
・具体的には、「1変数・2変数記述統計」「データ収集・確率・分布」「推定・検定・線形モデル」の3分野が存在。
・マークシート式
・受験料:5000円
・電卓使用可(関数機能のないもの)
・記述式とCBT式の試験が存在(今回受けたのはCBT式)
・試験時期:CBTの場合、各会場で随時開催。
・合格水準 60/100点以上
(HPには70点以上とありますが、試験結果レポートには合格ラインが60点と記載してありました)
・試験時間90分
詳細は以下URL参照
統計検定 2級|統計検定:Japan Statistical Society Certificate
受験結果・経緯
まずは受験結果とその経緯から先にご紹介しようと思います。
今回僕は4/20に受験申し込みをし、5/18に受験をしました。
余裕を持って申し込みをしたつもりだったのですが、近頃プログラミングの学習にはまってしまい、またゴールデンウィーク明けぐらいまではレポート等で忙しかったため、結局勉強に手をつけたのは5/10あたりからとなってしまいました。
なので、勉強期間は実質1週間程度ですね。(もう少し余裕を持つべきだった...笑)。
そして、気になる結果なのですが、
74/100点
で合格することができました。
さらに、セクションごとの正解率は
・「1変数・2変数記述統計」 90%
・「データ収集・確率・分布」73%
・「推定・検定・線形モデル」62%
でした。
勉強時間等の指標にして頂ければと思います。
勉強法
早速ですが、僕がおこなった勉強法について紹介していきます。
教材① 「統計学の時間 | 統計WEB」
僕はこのサイトをメインに学習を始めました。
この教材を選んだ理由としては、ここで紹介されている「STEP1.基礎編」の範囲が、2級の範囲と一致しているため、勉強のモレが防げると考えたためです。ただ、統計検定に統計ソフトのRを用いた問題が出題されるのでそれは個別に対策しましょう。(とはいえ、回帰分析を理解し英語が読めれば大丈夫ですが...)
また、利用は勿論無料ですし、各章末ごとの問題は理解を深めるのにうってつけです。
スマホで隙間時間に勉強できるのもかなり助かりました。
まずざっとここの記事を読み、サイトの問題と過去問を併せて解けば良いと思います。
学習のコツは後述します。
メリット:無料・試験範囲と一致・学習の場所を選ばない。
デメリット:深い説明はされていない・試験のヤマは分かりづらい
オススメ度:★★★★☆
教材②「日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集」
続いての教材は皆さん購入するかと思われますが、統計検定の過去問です。
ある程度学習した段階で早速解いてしまうのが良いかと思います。
というのも、上記で説明した通り統計WEBでは試験のヤマがわからないためです。
あと、高校で数学(確率・データ分析分野)をやっていた方は試験の前半部分(問9あたりまで)はすんなり解けると思いますので、どこの分野に力を入れるべきか過去問をときながら把握しましょう。
ちなみに僕は2015~2017年(全6回分)の過去問を買い、全て一周解き、前日に総復習しました。
また、最新の過去問はHPに上がっており、簡素ではありますがその解説も統計WEBに載っているため最新の過去問を買わなくとも良いと思います。
試験直前であれば、簡素な解説でも理解できると思います。
ちなみに、試験本番で時間に困ることはないと思いますのでわざわざ時間を計りながら解く必要はないでしょう。
メリット:試験の傾向を知ることができる。
デメリット:解説がわかりづらい。
オススメ度:★★★★★
教材③「統計学図鑑」
試験3日前あたりに購入した本です。
統計WEBは数式が多く、直観的な理解があまりできなかったので、図が豊富なこの本を使い、いまいちしっくり来ていなかった知識を整理しました。
とはいえ、この本単体で読んでも試験を解けるようにはならないでしょうし、あくまで補助的に使うのがオススメです。
そういった意味では、しっくりくる教材が他にあればそれを使うのが良いと思います。
・受験時のスケジュール
5/10 勉強開始 戦略をたて始める
5/11-5/12 統計WEBを一通り読む
5/13-16 過去問を1~2問/日、随時統計WEBの復習(Ankiアプリを用いた)
5/17(試験前日)最新の過去問を実戦形式で解く、過去問の総復習。統計学図鑑で知識の補填。
5/18 試験当日
1日あたりの勉強量は平均して3時間程度でしょうか。
試験前日は焦りもあり、若干徹夜気味でしたが...笑
(この時、統計学図鑑を読み込んだ)
・反省
ここで統計検定2級受験における反省をしたいと思います。
何を暗記すべきか把握する。
統計WEBを用いて学習を進めたことは上述しましたが、その際何を暗記すべきかわからず勉強していたため、かなり読み流しながら進めてしまいました。
そのため、全体像はざっくり理解できたものの、知識の定着はできませんでした。
2級受験を経て、僕が暗記しておかなければいけないと感じたのは、
- 各分布の期待値E(X)・分散V(X)の値
- どのような時にどのような検定を用いるか
- 各検定値の求め方(nで割る?n-1で割る?かなど)
各分布の分布式などは覚えなくてよいです。
これらの暗記には後述するAnkiというアプリを使うことをお勧めします。
用語の理解が甘かった
統計検定では文章の正誤問題、用語の理解が求められる問題が多いです。
基本的な用語は統計WEBで十分かもしれませんが、統計用語の本質的理解を問う問題には中々対応できないかと思います。これが今回の自分の最も大きな反省点でした。
統計WEBは簡潔にわかりやすく、まとめられていますが、なにか1つ本質を捉えた基幹教材があるとよいかと思います。その場合、1週間の学習期間では足りないかもしれませんが...笑
巷の評判では、東京大学出版から出ている統計学入門(基礎統計学Ⅰ)が良さそうです。
僕はまず準一級の受験に向けて、まずこの教科書を使った復習から始めたいと思います笑
・学習のコツ
Ankiを上手く使う
暗記を進めるにはAnkiというアプリがお勧めです。学校のテスト勉強の際にはかなりお世話になっています。暗記すべき項目をこのアプリを使って効率よく覚えてしまいましょう。
Ankiについてはいつか記事を書きたいと思いますので今回は詳細を省かせて頂きます。
難問を捨てる
統計検定ではたまに発想が難しく、計算量も多い難問が出ることがあります。
成績優秀者を目指さない限りは捨ててしまって、大丈夫でしょう!
・さいごに
最後まで当記事をお読み頂き、ありがとうございます!!
特に人と異なった勉強法をしたわけではありませんが、受験にあたっての参考にしていただけると嬉しいです。
合格に必要な期間は、数学履修者は1週間・文系出身の方は2週間程度でしょうか。
シグマや確率、積分すら危ういという人はもう少し余裕を持つ必要がありそうです。
受験を悩んでいる方はとりあえず申し込んでしまうことをお勧めします!
6割得点は高いハードルではありませんし、CBTはいつでも受けられます。
受験料の5000円も自分に負荷をかけると思って、払ってしまいましょう。
僕は既に来月の統計検定準一級を申し込んでいるため、また結果が出ましたら報告致します!